総建が考える家づくりとは

STORY

私の祖父は昔気質で腕の良い大工でした。幼い頃から職人さんたちと木に囲まれて生活し、厳しくも優しい祖父の姿に憧れていました。その影響で、私も自然と「大工になりたい」という夢を抱くようになったのです。

18歳の時、偶然のご縁で出会った親方のもとへ弟子入りし、5年間にわたり仕事を通じて多くのことを学びました。技術はもちろんのこと、大工としての心構えや職人としての生き方も、親方から手ほどきを受けました。そして、「一生食いっぱぐれない技術」を身に付けさせてもらい、無事に独立を果たすことができました。この経験とご指導には、今でも心から感謝しています。

独立後は多くのご依頼をいただき、現場を重ねる中で技術をさらに高めていきました。お客様と出会い、多彩な生活スタイルや家族の未来への想いに触れるたびに、大工として何を提供できるのかを考え続けてきました。

祖父や親方から受け継いだ知識と経験、そして現場で培った技術をもとに、これからもより良い家づくりを追求していきます。私たちが手がける住まいが、お客様ご家族に笑顔をもたらし、幸せの可能性を広げる場所になるよう、心を込めて家づくりに取り組んでいきます。

代表取締役 阿部 誠

安心の木造建築Timeless Wooden Architecture

日本が誇る「木の文化」は、世界的にも高く評価される伝統建築技術を支えています。木材は柔らかく温かみがあり、断熱性や調湿性に優れるだけでなく、その香りはリラックス効果をもたらし、ストレスを和らげ、心身の健康をサポートします。夏は涼しく、冬は暖かい快適な住空間を提供し、忙しい日々を送る現代人の疲れた心と体を癒し、翌日のパフォーマンスを高める力を持っています。

子どもに優しい安心な環境

木造住宅はアレルギーやシックハウス症候群の心配が少なく、小さなお子さまが安心して暮らせる環境です。教育や教養を自然に育む場としても最適で、家族全員が心地よく過ごせる住まいを提供します。

1400年の歴史が証明する信頼性

古くは法隆寺のような木造建築が、1400年もの間マグニチュード7.0以上の地震を40回以上も耐え抜き、現在もその美しい姿を保っています。また、五重塔の構造は、現代のランドマークであるスカイツリーにも応用され、木の技術が時代を超えて進化を続けています。

重要文化財の9割、国宝に至っては全てが木造建築です。日本の「木の文化」として、最も大きな発展を遂げてきたのは建築技術です。飛鳥時代創建の法隆寺、そして鎌倉時代には中国から「貫工法」という技術が伝来し、釘や金物を使用しない「継手(つぎて)」「仕口(しぐち)」の技術がこの時代に大きく飛躍しました。継手と仕口による木材を組み合わせた技法は「木組み」と呼ばれています。

日本の木工技術は、細部にまでこだわり、丁寧に仕上げられることが特徴です。木組みにより、建物は非常に耐久性が高くなり、強度が増し、耐震性も向上し、日本全土に広まりました。日本家屋においても、地域や時代、用途により違いはありますが、伝統的に木材の柱や梁などの骨組みで荷重を支える「木造軸組工法」が定着し、技術と共に現在にまで受け継がれています。

日本の木材は、耐久性においても日本の長い歴史が証明しています。鉄やコンクリートにはない高い耐久性に加え、断熱性、抗菌・防虫効果も有し、人には鎮静効果や抗ストレス効果をもたらします。日々忙しく生きる現代人にとって、リラックス効果も期待できるでしょう。現代では、高いデザイン性も兼ね備えた建築資材であるといえます。一般の建築においても、地域に応じて適材適所に用いることで木の特性を活かしながら、気候や風土、時代に応じた生活に根ざした家屋が造られてきました。

各地に今も残る古い農家や町家には、地域の生活の様子が反映されています。景観や町並みのシンボルになっていることも多く、民家の保存や再生などの取り組みも行われています。古い民家や町家で使用されている木材には、まだまだ利用価値があるものが多く、現代の様式に合わせた再生を行えば住宅として利用することも可能です。また、木材のみを現在の住宅に使用することも可能です。

近年、都市化の進行、建築工法の多様化、高層住宅の増加など、住環境を巡る状況は目まぐるしく変化し、木材の使われ方にも大きな変化が見られます。しかし、木造住宅に対する需要は依然として根強く、環境に配慮した木造の公共施設や地元の木材を使用した住宅づくりなど、改めてその価値が見直され、木にこだわった建築を進める動きも各地で見られます。

豊かな暮らしに密接な木Living Well with Wood

現在、日本の国土面積に占める森林面積は約66%で、そのうち天然林約53.5%、人工林約41%が存在し、先進国の中では有数の森林大国です。日本は古くから森林資源を有効に活用し、多様な用途に木材を利用する「木の文化」を築いてきました。日本人の歴史と文化は、木を利用してきた歴史と文化と言っても過言ではないでしょう。縄文時代、弥生時代から現代に至るまで、木は様々なかたちで私たちの生活に関わってきました。

植林と木材に関する日本最古の記録は「日本書紀」にあります。そこには40種類以上もの樹木の記述があり、「スギやクスノキを船に使い、ヒノキを宮殿に、マキを棺に使うべきだ。そして、木の種を皆でまこう」と木材の適材適所が伝えられています。日本人が縄文時代から木の種類や性質を使い分けて上手に利用していたことが、日本各地で掘り出される遺跡などから分かっています。

日本人は、生活の基盤となる住宅、生活道具、工芸品など、多用途に木材を利用し、木材で作られたものは、それぞれの時代の生活様式や文化を象徴する存在でもあります。日本において「木の文化」が発展してきた背景には、日本が豊かな森林資源に恵まれ、身近に木があったことが大きく関係しています。

地球環境に最も優しい資源Sustainable Resources for Future

世界では熱帯雨林や北方林の減少が深刻な課題となっており、持続可能な生産が求められています。その一方、日本の森林は恵まれた気候条件などにより、多くの木材が利用可能な状態にあります。

日本には、木材生産を目的とした適切に管理された人工林があり、伐採後には植林を行い、森林を再生させることで、健全な循環を保っています。木材は再生可能な資源であり、永続的な生産が可能です。また、木材の使用は地球温暖化の原因であるCO₂排出を抑える効果があり、地球環境への負荷が最も少ない資源の一つです。このような持続可能な資源を積極的に活用することが、私たちには求められています。

私たち総建は、歴史に裏付けられた伝統技術と高いデザイン性を融合させ、環境にも配慮した家づくりを追求します。安心と安全を日々の生活の中に自然に取り入れ、ご家族が心から幸せを感じられる住まいを提供し続けます。

contact

お問い合わせ

リフォームやリノベーション・古民家再生など
まずはお気軽にお問い合わせください